高校生の頃、詩歌にどっぷりつかっていた時期がありました。
特に、詩では中原中也、短歌では石川啄木が大好きで、
北海道新聞や朝日新聞などにも自作の詩や短歌を投稿して、時々運良く掲載されたりしていました。
短歌は日本語独特の音やリズムを大切にしながら、
五七五七七の制約された世界に、自分の想いを凝縮させるところが好きでした。
遠くに住んでいた祖父が歌人だったので、
知らぬうちに、その影響を受けていたのかもしれません。
そういえばこの針金ハンガーアートも、
ハンガーを解くことなく、制約された世界でどれだけ立体的に造形できるか。。。
余分をそぎ落として、モノのエッセンスを抽出するところは、
詩歌の世界と何か共通したところがあるかもしれませんね。
では、今回のハンガーアートのモデルとなった長田弘さんの詩集から一部を抜粋します。
最初の質問
今日、あなたは空を見上げましたか。空は遠かったですか、近かったですか。雲はどんなかたちをしていましたか。風はどんな匂いがしましたか。あなたにとって、いい一日とはどんな一日ですか。「ありがとう」という言葉を、今日、あなたは口にしましたか。
。。。
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